入院

2004年6月30日
昨日の朝からずっと嘔吐下痢。
寝てれば治るかと思ったけど全然ダメで病院へ。
食中毒?が疑わしいんだけど、別に変なものも食べてないし
また去年の年末みたいに過労かも。
とにかく点滴をずっとするために病院お泊り。

朝子供を学校へ送り出さないといけないので一時帰宅、
その後また点滴入れに行って、やっと帰って来れました。
痛みが出たらまたすぐ行きます・・・

朝帰って来て、一応メールで泣き言を言ってみた。
そしたらさっき電話。
「何?飲みすぎ?」飲んでないですよ〜(泣)
「どこの病院?栄養失調じゃないの?」
 最近はよく食べてるんでそれはない・・・
「お前、悩むとメシ食わないからなー。
 とにかく痩せすぎ!ちゃんとご飯食べなさい」
 だって、あんたが太ってるのがイヤだって・・・
 この頃やっと人並みに太れるようになってきたんだよ。

「まさか今日仕事行くつもりじゃねえだろうな?」
 わかんない。昨日も休むつもりじゃなかったし、
 月末だから売り上げあげないといけないし・・・
「行くなよ!ママと若いのに任せとけ。
 たまには身体休めろよ!」
・・・あー、心配してる。
 彼氏みたいですよ、あなた。

私の若い頃からの好きな男の条件。
「具合が悪い時に心配してくれる人」
身体が弱すぎていつも具合が悪くて、
「またかよ・・・」って言う男がいたから。

ケイさん、ちゃんと心配してくれました。クリアー。

☆はなさん、リンクさせていただきました。宜しくおねがいします。

見解の相違

2004年6月28日
朝イチでジュンから電話。
ミホちゃんを心配してる。

なんか違うんだよね〜。
ミホちゃんの言い分、ジュンの言い分。
そしてケイがジュンから聞いてる話。
3人見事にバラバラ。

ジュン曰く
「姉さん、俺、頑張ってるでしょ?
 ケイさんよりマシだと思わない?」
あなたの言ってることが真実ならね。
あなた達はあなた達で解決しなさい。

なんか話は違ってきたのかもしれないけど、
私はあんなに苛立ってたケイの態度に対して
自分で納得できたからいいの。
誰が不幸かなんて比べてちゃダメだってことに気づけた。
私がやっぱりケイを好きで、おとなしく、大人らしく
待ってればいいんだと思えたからそれでいい。

今週会えるかどうかなんてわからない。
約束が守られなくても仕方ない。
「来週ね」って言ってくれた、それだけでいい。

6月27日の日記

2004年6月27日
疲れすぎて眠れなくて電話してみた。
会ってからでもいいかなと思ったけど、少しだけでも
ジュンの話をしておくつもりで。
それは口実かな。
ケイの状態も気になったし、声が聞きたかった。

仕事中だったので、しばらくしてかけ直してきた。
昨夜の話の内容を簡単に説明して終わるつもりだったけど
移動中で時間があったらしく、意外にゆっくり話せた。
女の意見として、ジュンはひどいよ、私だったら
あんな男とは付き合えないと言ったら爆笑してた。

「私は昨日すごい反省したんです。
 本当に今まで泣いてごめんね?
 自分がどれだけ甘えてたかわかりました」
ケイ、大ウケ。
「あなたはね、酔っ払うと泣きすぎなんですよ。
 不幸の上には上があるんですよ〜」
「本当にごめんなさい。すみません」平謝り。

ケイの離婚騒動の話もした。
最近泊まりの仕事が多くて、奥さんに疑われてて
それが大爆発したらしい。メールの件には触れなかったけど。
「それって私、絡んでないの?」
「絡んでない、絡んでない」
「えー、だって・・・」
「だーいじょうぶだって。絡んでないから」
安心させるように言ってくれてるのがわかる。
この人は私を適当に扱ってるわけじゃない。

こうやって電話をしてくれる。
私の話を聞いてくれる。
「遊びたくて仕方ない」から私を選んだのだとしても
私が好きな気持ちをバカにしたり、自慢したりしないで
ちゃんと1人の人間として見てくれてる。
今までごめんね。
私が暴走して、わがままだったのを反省してる。

人生で一番ひどい月だったって。お祓いしたいくらいだって。
ご飯もろくに食べられず、少し痩せたと言ってた。
それは痩せたんじゃなくて、やつれたんでしょう?
お願いだから早く元気になってね。

家に着くまでの30分くらい話せたかな。
声も前より元気で、笑ってて、安心した。
終わってしまうかもとずっと抱えてた不安も
和らいだ気がする。

私はあなたの役にたてますか?
つらい時に少しでも気を紛らわせてあげられたらいいんだけど。

☆凛さん リンクさせていただきました。宜しくお願いします。

長い一日

2004年6月26日
2日間で2時間しか寝てないよ。
もうそんな歳じゃないって。

土曜なのにお店は暇でした。
でもとりあえず「何でも飲んで食べて」な客が来たので
みんなで寄ってたかってみた。
気づいたら、ミホちゃんがワイン2本空けてる。
あー、相当キテるね。
こうなったら私は何をどれだけ飲んでも酔わない。
仕事してるんだねえ、一応。

ミホちゃんはジュンとのことでかなり荒れてて、
最近は飲みすぎてその後大変なことになる。
靴なくしたり、財布なくしたり、
ラーメン屋から知らない人の携帯持って帰ったり。
ママからも頼まれてたので、今日は覚悟を決めて
最後まで面倒みましょうと。
「話聞いてあげるから、2階に飲みに行くよ!」
もう朝の3時なんだけど。

ジュンも妻子があってミホちゃんはそれを理解して
付き合ってるのは知ってるけど、ジュンのあまりの
傍若無人ぶりに呆れかえった。
別れろとまでは言えないけど、でも私だったら無理。
そんな男とは付き合えません。
ずっと話を聞いてるうちに、すごく自分が甘えてることに気づいた。
私はここまでひどい仕打ちを受けてない。
今まで泣いてケイを責めて困らせてたのが、ただのワガママだって
恥ずかしくなってきた。

(ジュンが言うには)ケイもジュンも遊びたくって仕方ない。
でも私はちゃんとケアしてもらってる。
家庭の話をされたことはないし、子供の自慢も聞いてないし
ちゃんと私の話も聞いてもらってる。
どちらかと言えば私の方が悩み相談ばっかりしてる。
電話もメールも、こっちからすれば大抵は返事がある。
わかってたけど、ケイは私にそれなりに気を遣ってるんだ。
こんな私が泣くなんて、今までごめんと頭が下がる思いがした。

ジュンはミホちゃんの話も聞かず、自分の家のこと、
おまけにケイの家のことまで勝手に喋ってるらしく
この前のケイ夫婦のゴタゴタは、ケイのメールを
奥さんが見てしまったことから始まったとか。
ああ、やっぱり。
慌てて自分の送信メールに、まずい内容はなかったか確認してみた。
例の「会いたいです」以外は、極力オトコらしいさっぱりした
本文なんだけど、それでもまずかったのかな。
「私はあんたの女なんですか?」みたいなやりとりは
もう1ヶ月も前の話だし、そこまで遡って見たのかな。
って言うか、私のメールなのか?他の女じゃないのか?
見られる可能性を考えてなぜ問題ある部分を削除しておかない?
でもごめん。私のせいだったら、そんなメール送ってごめん。

気にしてもどうにもならない。
私がでしゃばってもこじれるだけだ。
そんなことになってて、もめ事の原因は私かも知れないのに
ちゃんと私からの電話に出て、まだ私に気を遣って誘う。
何を考えているんでしょうか、あの人は。
この先どうしたいと言うんでしょうか。
ジュンはミホちゃんと別れたいみたいだけど。
それはミホちゃんには言えなかったけど。

結局危険極まりないのでミホちゃんはうちに連れて帰った。
朝まで話は終わらず、その後もコーヒーの飲みすぎと
喋りすぎで頭が冴えちゃってて眠れず、一睡もしてない。
昨日寝てないので身体が震えてるよ。限界点。

まだ大丈夫。

2004年6月25日
今日は電話しよう!となぜか前向きな私。
怖いのは怖いんだけど、でも話さないといけない気がして。
お店に入って、昨日の片づけを済ませて、早速かけてみた。

すぐ出た!出てくれるだけでとりあえず一安心。
「生きてますか?」
本当に死んじゃいそうな感じだったからね。
「生きてるけど、本当に死にそう」って返事。
声もぐったりしてる。
ここのところずっと、本当に仕事が詰まってて、
片道2時間の現場へ日に何度も往復させられてたらしい。
寝ても食べてもいないって。

「家もゴタゴタしてたんだよ。離婚するしないで大騒ぎでさー」
一瞬、本当に一瞬で色んなことを考えられるもんだな、人間て。
多分、飲酒のことかなんかで奥さんがキレたんでしょう。
ケイは離婚するわけはないから、それをなだめたんだろうな。
でも、もし私のメールとか見られてたら相当やばくない?
「でも、何とかなったんでしょ?」
「うん、何とかね。それがやっと片付いたのが昨日だよ〜」
原因がもし私でも、それをケイは私に言わないと思うけど。

「仕事もめちゃめちゃ、家もめちゃめちゃ。
 免許の方もまだこれからだし・・・
 とにかく仕事は今日やっと落ち着いたから、
 毎日一個ずつ片付けていってる感じかな」
本当に疲れてる。仕方なかったんだ、今までのことは。

「とにかく寝てよ。寝られる時に寝て体調整えて!
 身体休めないと死んじゃうよ」
自分の恨みつらみを言う余裕なんてない。
なんとかこの人に元気になってもらわないと。

「これで仕事が一段落すると思うからさ。
 来週は何とかなるから。待ってて」
これは多分、私の会いたいメールへの返事。
ちゃんと気にしててくれたんだろう。

それからケイは何度も来週、来週と私に念を押してから
「心配かけてすみません。ありがとうございます」と
丁寧に締めくくった。弱りすぎだよ。

ケイも弱いけど私も弱い。
多分お互いそれがわかってて、だからうまくいく部分も
うまくいかない部分もあるんだと思う。
友人として支えてあげたい時だな、今は。
女の甘えを出さずに、冷静に話を聞いてあげたい。
最初の頃、下心なしにケイがそうしてくれたみたいに。

放置・・・

2004年6月24日
二日酔い。そりゃそうだ。
昼まで酔ってた。

昨夜はしんどくてしんどくて、
服も脱がないでベッドに倒れこんで、
ケイを呼びながら泣いた。
ひどい酔っ払いだよ、ほんと。

昼なのにまだ店で飲んでるのと同じくらい酔ってる状態で
いたたまれなくなってメールした。

『会いたいです。元気なんでしょうか。
 なるべくたくさん寝て、身体休めてね』
会いたいけど、会わなくてもいいみたいな
おかしな文面で送信しちゃった。

でも何にも音沙汰なし・・・

しっかりしろー

2004年6月23日
また泣いちゃったよ。店で。

水曜日はまずい。
暇だし、今までケイは水曜日に突然現れることが多かったから。
入り口のドアが開くたびに「ケイか?」とドキドキする。

まあ、いつもの常連さん達でカウンターは賑わってて。
ワインを頼んだんだけど、その前に生ビール飲んでたし
焼酎もスコッチも結構飲んで。
気づいたらグラグラになってた。
もう、前代未聞って感じに。
今まで閉店までは何とかもってたけど、本当にダメだった。
座ってもいられない。しんどすぎ。

ボックスに移動して、おとなしくしてたけど
頭が持ち上がんないの。眠くて、身体が重くて。
なんか上体がまっすぐにならないし。
頭痛はどんどんひどくなるし。
おかしいなー。生理だからか。
飲んではいるけど、まだMAXではないのに。

座ってたら、別に何があるわけでもないのに
ケイの顔がグルグル浮かんできて。
だめだ、具合が悪いと気も弱くなる。
弱気になったらケイに頼っちゃう。
会いたい。でもどうやったら会えるのかわからない。
本当に、あれあれあれーという間に泣き出してた。
涙が止まんない。
私のお客が心配して慰めてくれるけど、止まらないよ。

珍しく最後まで立てなくて、タクシーを呼んでもらった。
いつもは乗り場まで歩けるのに。
傷んでんなー、私。

「もう、あんたそんなに飲まないでいいから!
 仕事にならないほど飲んでどうすんの?
 一生懸命やりすぎなんだよ。気を抜きな!」
ママに叱られながらお店を出た。頭痛い・・・・

☆きぃさん、私も読ませてもらいますね。よろしく!

そのまま

2004年6月22日
今日も連絡はなし。

暇ではなかったけど、すんごい辛い接客だった。
昔は銀座に勤めてたとかいうのが自慢のばあさんで
私たちの動き全てに目を光らせてるもんだから。
あなた現役じゃないんでしょ?
ここは片田舎のしがないスナックです。
私たちはこーいう接客でちゃんと黒字出してんの。
文句あるなら来なくていいんで。
誰か来ないかなーと思ってボトル棚を見る。
「客ランク銀」に入ってるケイのボトルは
目に付きやすいところに置いてある。
それを見るだけで寂しい。
このボトルを飲むことがまたあるのかな、と。

落ち込んでるのか、忙しいのか。
それだけだったらいいけど。
私のことなんて思い出しもしないで、またどこかで飲んでんの?
結局許しちゃってるんだよなー、私。
次に会う時には、もう怒りも風化しちゃって、
文句も言わず普通に会話するんだよ、きっと。
長いこと会わないとその時その時が精一杯で
以前のことを振り返ってる余裕なんてない。
その時間を噛み締めすぎちゃってる。

何だっていいよ。
今度会う時には笑っていられる。
だからまだ私を切らないでね。

ピル。

2004年6月21日
生理が。24日周期。
明らかにまだ早いんだけど・・・
今日から生まれて初めてピルを飲みます。

禁煙しなくちゃ。
とにかく、短すぎる周期と大量の出血と激痛を何とかするために
服用に踏み切ったわけだけど、リスクは大きい。
酒が飲めない私が水商売をやってられるのはタバコのおかげ。
本当にご飯より大事だったんだよね、ニコチンが。
でも吸い続けたら死ぬかもしれないって言われたらやめなきゃ。

ホルモンをいじくるわけだから、おっぱいが大きくなる。
(太るかもだけど)
そして当然妊娠しない。
「それはまた遊び放題、やり放題な薬だね〜」って
友達は言ってたけど。
今の私は飲んでなくたって妊娠しません。

副作用出ちゃうかな。
タバコもやめるし、太るよなー。
仕方ない。この傷んだ身体を何とかするには飲まなくちゃ。

弱い。

2004年6月20日
まだ目が腫れてる。泣きすぎ。
朝からまた泣いた。

もう終わりかな。
あんな風にしちゃって。
呆れて、本当に私に愛想を尽かしたかも。

ジュンにメール。
『ミホちゃんは落ち着いた?』
返事は来たけど、ケイのことには触れてなかった。
相当ヤバイのかな、私。

ずっと鬱々としてて、もうやめよう、どうせ続かないんだし、と
諦める決心をする。でもまたすぐにケイの顔が浮かぶ。
未練たっぷりじゃん。
このまま別れていいわけない。
謝ればいいのかな。でも私だけが悪いわけじゃないし。
押したり引いたり、自分の中で大バトル。
でも、このままいつまでもこんな思いをするくらいなら、
今までの文句を言って、大喧嘩して、
さっぱりとフラれた方がマシ!と、携帯を握った。
仕事してると悪いから、いつもコールは3回くらい。
出ない。がっくり。あんなに勇気出したのに。

20分くらい布団に突っ伏して泣いてた。
よくこれだけ泣けるもんだと自分に感心するよ。
そしたら、あの曲が鳴った。
まだ慣れない。そう何度も聞いてないから。
変えたばっかりのケイ専用着メロ。
かけ直してきてる!怖い。

「何の用ですか〜?」
いつもどおりの穏やかな声です。冷めてるのかもしんないけど。
「特に用はないんですけどね〜」
私も精一杯普通の喋り方。
「何だよ!」ケイが笑った。
笑ってる。急に安心して、気が抜ける。
昨日のことはどう思ってるの?とは聞けず・・・
先週のことも。
普通にケイの仕事の話と免許の話。
免許は相当厳しいとこまできているらしい。
どうすんだろ、免許なくなったら。
声もすっごい落ち込んでるし。
「困ったね・・・」
なぐさめる言葉もうまく出てこない。

そんな声を聞いたら、私が先週からずっと悩んでたことを
ケイにぶつけるなんてできなかった。
ケイが普通に元気な状態でも、私が何か不満を言ったら
どうなるかわからない、不安定な関係なのに。
今までは私が何を愚痴ろうとケイが寛大に対応してくれたけど、
今のケイだったらどうなるかわからない。
私はまだケイと一緒にいたい。
だから我慢しなくちゃ。
今はこの弱ってる人に何も言えない。
こうやって考えると、本当に私って自分本位。
確かに心配。だけどそれだけじゃない。
自分が捨てられるのが怖いから黙ってる。
ケイのことを心底心配して、思いやってあげてるわけじゃない。
でも、他の店で飲んで、私に連絡もしないで
捕まってるケイもバカだし。
全然ダメじゃん、私たち。

そして、やっぱり落ち着いちゃってるんだよ、私。
話ができたから。別れる羽目にならなかったから。
なんでこんなに往生際が悪いんだろう。

3週間ぶり

2004年6月19日
顔を最後に見たのは5月の末。
その時もまともに話してない。
ケイはミホちゃんと、私はお父さんと喋ってた。

結局、あのままケイからは電話もメールもなくて
何の弁解もしてもらってない。
弁解する必要すらないってことか。

お店には8時くらいから次々とお客が入ってきた。
まただよ・・・土曜日は私の客が集中する。
頼むから分散してもらいたいんだけど、それが水商売。
カウンターで接客してると、どこかで携帯が鳴ってる。
「誰?誰?」カラオケの音で聞き取りにくい。
・・・と思ったら私のだった!
すぐ近くにあったのに、全然気づかず。
慌てて着信を確認して、心臓が止まりそうになった。
ケイだ。
着メロ変えたから、気づきにくかったんだ。
もう切れてるし・・・
驚きすぎて、貧血っぽくなる。
最近は手の先からサーッと血が引いてくるような感覚で
指が震えて、耳鳴りがする。
ダンナからつらいメールが入った時とか動揺しすぎてそうなる。
そのくらいのうろたえぶりってこと。
どういう風に話せばいいのかわかんない。
出られなかったことも心配だし。
でも、かけ直しちゃうんだよ、結局。

「お店混んでんの?」一言目がそれだった。
「いや、そこそこ。女の子は足りてるよ」
「1人3000円で飲める?女の子付かなくていいから」
2日もすっぽかして、詫びも入れず、久々の電話がそれか!!
怒りと、話せた喜びが入り混じって身体が震える。
「じゃあ勝手に作って飲んでれば?
 その金額になった時点で追い出してあげるよ」
めいっぱい落ち着いた声で、営業のみの会話で済ませた。

言い訳もなく、謝るわけでもなく、用件だけ。
私は飲み代を浮かすための道具か?
しかも女の子は付くなと。私ももちろんでしょう?
話もしなくてかまわないってことね。
何を考えてんだ、あいつは。失礼にもほどがある。
私にだって我慢の限界はある。

しかもちっとも来ないし。
それだけ頭にきてても、顔を見たら嬉しくて許しちゃうんだろうなと
思ってた。この前のことも責めず、楽しくなっちゃうんだろうと。
それでもよかったんだよ。来てさえくれれば。
会えればよかった。
でも、ジュンと2人、外で入る入らないでもめてたらしく、
ミホちゃんが「ケイさんが帰りたがってるんですよ・・・」と
報告してきた。
一瞬、何かが本当にキレた感じがした。
血が沸騰するって言うか、凍りつくって言うか。
瞬間、外に飛び出してたし。

ジュンがいる。その向こうにケイ。
久しぶり。顔見るのは3週間ぶりなんだよ、知ってた?
「何やってんの?」
「全然寝てないんだよ〜。疲れたから帰る」
何笑ってんだ、こいつ。
「じゃあ、電話してくんな!!」
最大の音量で怒鳴ってその場から逃げ出したけど、
振り向いた瞬間にはもう涙がボロボロ落ちてた。
ケイが気づいたかどうかはわからないけど。

店では泣けない。しばらくキッチンで洗い物をして気を落ち着けて
その後の仕事をこなした。どんなに飲んでも酔えなかった。
閉店後、ミホちゃんから「ケイさん、家に帰ったみたい」と聞いた。
また何も言わずに今日も終わらせるんだ。全然気にしてないんだ。
ママ以外には内緒にしてたのに、泣かずにはいられなかった。
ママが頭をなででくれる。
「あんたは遊べるような女じゃないんだよ。
 身体も壊して、毎日泣いて、全部ケイのせいでしょ?
 このままだとあんたが潰れる。もうケイを切らなきゃダメ」
うん、そのつもりだった。もう電話しないって頑張った。
でも出ちゃったの。かかってきたのが嬉しくて出ちゃった。
それが私のダメなとこ。
でも、もう本当に終わりだよ。
ケイは今頃呆れてる。面倒くさくなってる。
多分これで連絡は来なくなるよ。

別れるなら別れるで、楽しかったこと、幸せだったこと、
でも辛かったこと、そういうことを話して終わりたかった。
感謝も恨み言も全部聞いてもらいたかった。
心底ひどい男に利用されたわけじゃないって
それだけはわかってるから。

抜け殻・・・

2004年6月18日
しばらく飲まないって言ったから、電話するのを我慢した。
酒が怖くなってるのに、飲み屋の女から電話が来たら
イヤだろうと思って。
だって、酒抜きで会ったことないんだもん。
酒の場所でなければ必要ない女。
イコール酒。というより酒以下?

でも毎日飲んでたって。
私には連絡もなしで、どこか他の店で飲み歩いてたんだ。
どれだけ私が気を遣ったか。我慢したか。
それなのに、私のいない店に行くって。
ミホちゃんがいればいいって。
そりゃあ、ミホちゃんはジュンのもの(らしい)。
ジュンとのことをからかいに行くとは言ってたけど、
私をフォローするよりそっちのが大事なわけね。
それならそれでいいです。
でも、その気がないなら誘うな!
連絡するって言うな!
2日も寝ないで待ってた私は何なの?

もう連絡しない。こんなみじめな思いをするのはもうイヤ。

空振り

2004年6月17日
朝から電車の路線検索をした。
一緒に出かけるのか、現地集合なのかわからなかったから。
片道1時間ちょい。でも一晩一緒にいられるなんてなかなかない。
最低限のお泊り支度をして、連絡を待つ。
昨日緊張とモヤモヤ(ミホちゃんの件)で眠れなかったから、
昼寝をしたいんだけど、全然眠れず・・・・

夕方になって、夜になって。
それでも連絡はなかった。
突然の仕事じゃなくて、今日は予定があっての仕事だから
変更はないはず。じゃあ忘れてんの?

結局、私はいつでも出かけられるように準備したまま、
普通にベッドに入った。
あきらめたのは10時。
これから行っても満足に話す時間もない。
それでも携帯は手放せなかった。

連休です

2004年6月16日
今日、明日休み。平日は暇だし、人件費の無駄だし。
自分の給料の心配はあるけど、店の赤字は困る。
私も経営に参加してるんだなー。

久々に電話してみた。
メールで「俺も荒れてるよ」って、心配だったし。

「大丈夫なの?」
「あー、大丈夫だよ〜。今、オヤジと飲んでる」
「は?飲んでんの?酒控えるって言ったじゃん!」
「飲まなきゃやってらんないんだよ。悩みすぎて。
 後で行くようだったら電話するわ」
「私、今日休みだよ」
「休みなの?じゃあ、ここ終わったら電話する」
飲んでることには腹がたったけど、もしかしたら会えると思ったら
それだけでもう嬉しくなってる。弱すぎ。

電話が来たのは1時前でした。
「もう、遅いから帰るかなー。あ、でも店寄ろうかな」
「だから、私休みなんですけど!行くんだ?私がいなくても」
「いや、ちょっと顔出そうかなと思って。もう目の前だし」
そういうことじゃなくって、まだ飲むならなぜ私を放置?
ずっと気になってたけど、確認するいいチャンス。
ミホちゃんのこと。
「ミホちゃんも休みだよ!」
「あ、いないの?じゃあやめるわ」
私がいなくても平気だけど、ミホちゃんがいないとダメなわけね。
疑ってたことを確信させられたみたいで、力が抜ける。

「俺、明日、泊まりで仕事なんだよ。遠いけど。
 よかったら来る?」
どっと落ち込んだところをすくい上げられたって感じ。

顔がめちゃめちゃ。

2004年6月10日
朝まで泣いてた。
ケイと電話した後、飲まなきゃやってられなくて
相当飲んだから、ちゃんぽんで。
閉店後に泣きすぎちゃって、ママに強制連行された。
ママの彼氏の家に。
彼氏は
「るかちゃん、俺は寝とくからな。
 朝までに泣き止んどき」と気を遣ってくれた。

いっぱい話をした。ママも泣きながら聞いてた。
ケイのこと、家族のこと、仕事のこと・・・
何を選んだらいいのかわかんない。
何も選べない。
結局私は全部を自分の都合よくしたいだけなんだよ。
「でも考えたことはないの?
 ケイが家を捨てて、あんたの子供を引き取って
 一緒に暮らそうって言ったらどうすんの?」
考えたこと、なかった。
言われて初めて、ケイとの生活を意識した。
本当は私、そうしたいのかもしれない。
でも現実にはありえない。ケイは私のことをそこまで思ってはいない。
私はケイの「女」でもないんだから、考えないように
逃げてたのかな、今まで。
ママはケイをよく知らないから、ケイにも愛情があって
付き合ってると思ってる。そうじゃないしね。

さんざん泣いて、朝になって帰った。
しばらく私からは連絡しないようにしよう。
少しでも会いたい気持ちがあれば、何か言ってくるだろうし
今はそっとしておいてあげなくちゃ。

本当につらくて寂しいけど。
元気になるまで待ってるよ。

最悪

2004年6月9日
昼間ダンナと会って、かなり暗くなった。
ダンナがまたグズグズ言ってて、慰めるのにヘトヘトで。
そういうことがあると、自然にケイに電話しちゃう。

「用はないけど、かなり落ち込んでます・・・」
「俺も」
「どうしたの?」
「昨日酒気帯びで捕まってさー。罰金で済めば30万くらいだけど
 免許が・・・点数がやばいんだよ」
どこで飲んでたの?が最初の感想。
私に1週間音沙汰もなく、でも飲んでたのか、どっかで。
でもそんなこと問題にしてる場合じゃなく。
自分のやきもちでイライラしてる状況じゃなく。

「だって、免許なくなったら仕事できないでしょ?」
「まずいねー。まだどうなるかわかんないけど、
 かなり危険。今風呂だから、また報告するよ」
「うん、なんとかなればいいね」

落ち込んでたから、ケイのバカ話を聞けば元気になると思ってた。
でも更に上から押さえつけられた感じ。
奥さん怒ってるんだろうな。
しばらく出歩けないだろうな。
とにかく酒だけは飲み歩けないだろう。

酒を飲む場所にいる私は、当分会えない。
ここにケイが来ることはないだろうし、
休みの日に誘われることもないだろう。
ケイの中では私と酒は切っても切れないんだろうし。
私の顔なんて見たら嫌な思いするよ、きっと。

これでうちの店で飲んでて事故ったとかだったら
手に負えなかったけど。
とにかく事故でなかったことだけが救い・・・

休み指定

2004年6月2日
9時ごろ電話あり。
「今、坊さんと飲んでるから、後で行こうかな」
呼んでないのに、来るつもりになってくれるのは嬉しい。
普通のお客は仲良くなったら店には来たがらないから。

11時。
「混んでんの?」
「今2組入ってるよ」
「じゃあやめようかなー。暇だったら行こうかと思ったんだけど」
「暇じゃん、2組しかいないんだから」
「寒いしねー。坊さんとも別れたし、今度にするわ」
相変わらず何を基準に店に来るのかわかりません。

「お前、今週休みっていつ?」
「一応明日の予定」
「明日?そりゃまた急な・・・明日はダメ!
 明日は、出ろ!!」
「なんでよ、そういうシフトになってんだもん、仕方ないよ」
「俺は明日はダメなんだよ。んじゃー、来週かな」
何が言いたいのかわかんないんですけど・・・

“休みの日に一緒に出かけるぞ”だと理解していいんですかね。
とにかく明日は休むんで。
ご連絡お待ちしてますよ。

微妙・・・

2004年5月29日
この前泣き言を言ってしまった後、ものすごく後悔した。
なんで大人の女らしく、悠然とかまえていられないんだろう?
ケイが私を大好きなわけじゃないってわかってて
わざわざ引かれるような行動をしてしまうのか。

反省して反省して、勇気を出して謝罪メール。
『泣いてごめんね。
 冷静に考えれば泣くようなことじゃないってわかってます』
それに対して返事はなかった。
もうダメかも、と何日も泣き暮らして。情けない。

お父さんが1人でやってきた。
「後でジュンとケイが来るよ」
「ジュンは来るらしいけど、ケイはわかんない・・・」
「来るよ、2人とも。ジュンはケイの家に泊まるんだから」
お父さん、ジュンは別宅なんです。
その上あなたの息子さんと私がこじれてて、
もう二度とこの店には来ないかもしれないんです・・・

お父さん、騙しててごめんね。
こんなに可愛がってもらってるのに、私はあなたの自慢の息子を
たぶらかしてる性悪な女なんです、本当は。
「遅いから電話して呼ぶよ」
・・・気まずいからやめて〜(泣)

しばらくしたら、ケイが寿司桶を持って登場した。
寿司屋で飲んでて、差し入れらしい。
「これ置きに来ただけだから」と言って出て行った。
お父さんが引き止めてる。私は何もできない。
結局外でしばらくもめて、ジュンと一緒に入ってきたけど。

かなり挙動不審な私。普通に笑えない。
誰も私のギクシャクに気づかないで!と、
不自然にテンションが高くなる。
お父さん専属の私、ジュンとのカモフラージュなのか
ケイにはミホちゃんがつきっきりで、泣きそうになる。
自分がよそよそしいのに、無視されてるみたいな被害妄想。

でも、多分ケイは気づいてたんだ。
私が席を立った時にすぐに追いかけてきて、
「何だ、お前は!」と笑いながら私の腰を抱いた。
ちゃんと誰にも見えない場所。
見えたとしても、酔っ払いが絡んでるのにしか見えない態度。
うまい。うますぎる。
それだけでフォローできちゃってるんだもん。
安心させられちゃってるもん。

でも人は贅沢。
ミホちゃんとずーっと仲良くしてたことが悔しいんです。
なんて心の狭い女なんだろう。
朝から出血。
嘘だ。この前の生理は今月に入ってからなのに。
しかもすごくおなかが痛い。
ママに相談する。
「あんたも筋腫じゃないの?
 それか、この前久々にエッチしたから?
 ・・・妊娠だったらどうするよ・・・」
うん、全部怪しいの。
ただストレスで狂ってるだけならいいけど、とにかく
周期が短すぎるよ。先月もそうだったし。
「時期的にやばいってことは?ちゃんと避妊したの?」
「してないよー。そんな余裕なかった」
「バカだね!!二人とも神経質なくせに、何で生でやってんの!」
でも身体の感じでなんとなくわかる。
一応経産婦なんで。
あの時は大丈夫な日。で、今も妊婦じゃない。
そう思いたいだけなのかもしれないけど。
なんか妙な確信みたいなものはある。

ケイとジュンが来た。
「お金ないからボトルおごって〜」
いいけどね、別に。
今日はジュンがミホちゃんちに泊まるため。
ケイは付き添いみたいな感じで、最初から「帰る」を連発。
ミホちゃんは気を遣ってケイの隣に座って、
私は他の客の席とジュンの隣を行き来した。
「姉さん、なんで俺の隣なんかにいるの?
 ケイさんの方に行きなよ」
からかうように言われても、この場合仕方ないでしょ。
さっきからケイはこっちを見ないし。
それはそれでケイの気配りなんだろうから。
でも寂しい。普通に会話してくれたっていいじゃん。

「これは、るかボトルだから!だから私が飲むから!」
かなりヤケ。でもちっとも酔えません。
途中からケイの隣に座れたけど、それも酔えない原因。
ケイはなぜかビールを飲んでて、なんかそれも悔しくて
グラスを奪い取ってあおってみた。
「飲むなっつーの!ビール弱いくせに!」
おでこをパシンと叩かれた。飲ませてくれよ。
色々大変なんだよ、私も。
なんでそんなに帰りたがってるの?
ミホちゃんとは仲良く話してるくせに。

結局最後までいたけど、閉店後の掃除をしてたら
いつのまにかケイが消えてた。
何も言わずに帰りやがった!
慌てて飛び出したら、まだそこにいたけど。
「何の用〜?なんか用あんの?」
「帰るならなんか言って帰りなよ!」
飲み代だけ出させるために、私に電話したのか。
利用されてんのか、私は。
そんなことまで考えちゃうじゃん。
「今日は俺は来るつもりじゃなかったの!
 もう金ないし、ジュンだって持ってねえんだよ。
 俺の持ってるギリギリだよ、さっきので。
 お前に金出させるくらいだったら、他で一緒に飲めんだろ?」
「でも、せっかく会えたのに。どうしたらいいの、私は」
「どうしたらって言われても、成り行きみたいなもんじゃん」
成り行き。今、そう言ったね?
身体が凍りつく。わかってたけど、聞きたくなかったよ。
ケイもしまった、って顔をした。
「俺は店では客だろ?客じゃねえけど。チイに甘えてるけどさ。
 でも来なきゃ終わるし・・・考えてんだよ、俺だって」
そんなとこで名前呼ぶなんてずるい。
成り行きって言ったその口で、自分の女みたいに呼ばないで。

「いいよ、片付けなきゃ。ちゃんと帰って寝てね」
「お前もな。来るたび泣くの、やめてね。
 考えすぎなんだよ。そんなに泣くことじゃないでしょ?」
「了解。じゃーね、ごめんね」
頑張っても言葉にトゲ。あーあ、かわいくない。

私の身体の不調はどうしたらいいの。
ストレスでも妊娠でも、結局原因はあんたでしょ。

浮き沈み激しすぎ〜

2004年5月21日
一昨日はすっごく幸せだったのに、昨日落ちました。
2階のショットバーに他のお客さんと飲みに行った時の話。

すっかり仲良しのバーテン君が
「この前、るかさんとこのお客さん来たよ。
 ケイさんって人」
「ああ、聞いた。うちの店が早終いした時だよ。
 誰と来た?お坊さん?」
「すっごい可愛い若い女!あの彼は相当遊んでるね〜
 なんか慣れてるもん、男の勘でわかるよ」
・・・・・・・・・・・・・・

聞きたくなかった〜。
他に女がいようが、何をしてようがかまわないって
思ってたけど、できれば知りたくなかった。
なんかヤケになって浴びるほど飲んだらしい。
自分では何を何倍飲んだのか覚えてないけど。
どうやらラムをロックで4、5杯?
ズブロッカとかも・・・有り得ない・・・・

帰ったのは朝7時。帰れたことが奇跡。
夕方まで吐いて吐いて吐きまくって、トイレで泣いた。
身体がしんどいのとヤキモチでつらいので半々。
動くと吐くので、脱衣所でケイに真相問い合わせ。

『この前2階に女といったでしょ〜』
『わはは、ばらしたんだ!後輩の女だよ』
『あんたは何人女がいるんですか?』
『だから俺の女じゃないっつーの!』
『じゃあ私はあんたの女なんですかね?わかんないんですけど』
『っつってもお互い独身じゃないしね〜。難しい』
『いや、あなたの気持ちの問題ですよ。
 私をどう思ってるかって話で。弱気なもんで心配なんです』
『弱気なくらいがちょうどいいんじゃないの?
 好きですよ〜って』
?????????

ああ、わかんない。「好きですよって」の「って」が!!
「俺は君が好きですよ」じゃないんでね。
「好きですよって弱気に言いなさい」なのか?
「って」のせいで全部ナゾ。
もう、長くなったので突き詰める気力なくした・・・・

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