やっと戻れました

2004年9月9日
もうここには来れないかと思った。
辛すぎて、自分の今まで考えてたことなんて
見る勇気もなくて。

ちょうど1週間くらい前かな、煮詰まってケイに電話した。
何の音沙汰もなくて、本当に切られてしまったと理解した。
でも何の話し合いもしてない。ただ、私の言い分を聞いて欲しかった。
ケイは電話に出なかった。

翌朝メール。
『もう、頭にきたから何にもしないよ!』
連絡しないってこと。するなってこと。
私は話だけ聞いて欲しいと返した。
別れてしまっても仕方ない。
ケイは私を切るきっかけが欲しかったのかもしれない。
でも、今まで私がケイの彼女ヅラをしてたのではないこと、
自分の物だなんて思ってなかったこと、
何かをして欲しいとか、将来どうしたいとか、
何も望んではいないってことを理解して欲しかった。
誤解されたまま終わるのがイヤだった。

でも、ケイはそのまま何も言ってこなかった。

結局、最後にぶつかってしまった18日の夜から
あるのは終わってしまった事実だけで
泣いて泣いて泣き暮らした。
他の男から守ってあげたいと言われた。
周りのみんなはこれが潮時だと言った。
でも、いつまでたっても私はケイが好きなままで
ケイのことばかりを考えて、何も解決はしなかった。

どうしてこんなに好きなんだろう。
理由はわかりすぎている。
ケイがいない毎日は、つらいことばかりだ。
ケイといる時だけ、私は笑っていられた。

以前からの客のかなり年下の子は
「俺が姉さんの力になります。
 姉さんが泣かないように頑張るから」と。
私が離婚したら、子供もひっくるめて面倒みるとまで言う。
周りは「あの子なら、あんたは幸せになれるよ」と。
でも、そこまで言われているその場でも、私はケイを想ってた。
幸せになるって、どういうことなんだろう。
誰かに守られる穏やかな幸せ、それも素敵だなとは思うけど
ケイ以上に好きになれるかどうかを考えてしまって
爆発するみたいに好きだったケイが、ますます恋しくなった。

それがきっかけになったとも言えるけど
最後の最後と覚悟して、ケイにメールを送った。
『やっぱり会いたい。他の男なんていらない。
 これで最後にするからイヤだったらほっといて。』

昼に送ったメールに返事はなかった。
ほっとかれた、もう完全に終わったんだと思った。
何を言ってももうケイには届かないんだと。

仕事は休めず、無理やりテンションを上げてカラ元気。
その真面目な子も心配して店に来ていて、
申し訳なくて余計に頑張る。
2時閉店間際、そろそろお会計をまとめようとしていると
カウンターの下の携帯が鳴った。
息が詰まる。ケイ専用の音。
酔ってたし、勘違いかと思って確認したけど、やっぱりケイだ。
慌てて外に飛び出して電話を受ける。
「もしもし・・・」
「もしもし、じゃねえよ!」
震えて涙声になってる私を笑い飛ばすケイ。
「お客さん、いるの?」「いるよ」
「いいことじゃん!」「うん」
「何泣いてんだよ!いつもいつも!!」
「うん、ごめんなさい」
「お前はねー、深刻に考えすぎって言ってんだろ?
 泣くようなことじゃないよ、もっと気楽にできるでしょ」
「うん、泣かないよ。何でもいい。私は男友達でもいいの。
 でもケイがいないと困るの。ケイがいれば何にもいらないよ」
「男じゃないでしょ。何にもしてやれないけど」
「何かして欲しいなんて思ってない。いてくれればいいの」
「わかったから、泣くな!また会う時間作るから。
 今日は無理だけど、仕事が片付いたら連絡するから。
 まだ仕事でしょ。泣いてないで頑張りなさい、るかちゃん!」

以前とまったく変わらない調子で喝を入れられて
涙を拭いて店に戻った。
またケイに会える。本当にダメかと思ってた。
でもケイは連絡してきてくれた。次があるって言ってくれた。
ほんのわずかな期待が捨てられなくて、しがみついてたけど
もうこれで今まで泣いてたことなんてチャラだ。
そこがケイを好きなところ。
どんなに苦しくても、泣いても、帳消しにしてくれる何か。
みんなにはやめろって言われるかも。
でも私はこれでいい。
未来に何もなくても、今ケイがいることが大事。

早く会いたい。
でも焦らないようにしよう。
また繋がった、それだけに感謝して待っていられる。

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