やっと戻れました

2004年9月9日
もうここには来れないかと思った。
辛すぎて、自分の今まで考えてたことなんて
見る勇気もなくて。

ちょうど1週間くらい前かな、煮詰まってケイに電話した。
何の音沙汰もなくて、本当に切られてしまったと理解した。
でも何の話し合いもしてない。ただ、私の言い分を聞いて欲しかった。
ケイは電話に出なかった。

翌朝メール。
『もう、頭にきたから何にもしないよ!』
連絡しないってこと。するなってこと。
私は話だけ聞いて欲しいと返した。
別れてしまっても仕方ない。
ケイは私を切るきっかけが欲しかったのかもしれない。
でも、今まで私がケイの彼女ヅラをしてたのではないこと、
自分の物だなんて思ってなかったこと、
何かをして欲しいとか、将来どうしたいとか、
何も望んではいないってことを理解して欲しかった。
誤解されたまま終わるのがイヤだった。

でも、ケイはそのまま何も言ってこなかった。

結局、最後にぶつかってしまった18日の夜から
あるのは終わってしまった事実だけで
泣いて泣いて泣き暮らした。
他の男から守ってあげたいと言われた。
周りのみんなはこれが潮時だと言った。
でも、いつまでたっても私はケイが好きなままで
ケイのことばかりを考えて、何も解決はしなかった。

どうしてこんなに好きなんだろう。
理由はわかりすぎている。
ケイがいない毎日は、つらいことばかりだ。
ケイといる時だけ、私は笑っていられた。

以前からの客のかなり年下の子は
「俺が姉さんの力になります。
 姉さんが泣かないように頑張るから」と。
私が離婚したら、子供もひっくるめて面倒みるとまで言う。
周りは「あの子なら、あんたは幸せになれるよ」と。
でも、そこまで言われているその場でも、私はケイを想ってた。
幸せになるって、どういうことなんだろう。
誰かに守られる穏やかな幸せ、それも素敵だなとは思うけど
ケイ以上に好きになれるかどうかを考えてしまって
爆発するみたいに好きだったケイが、ますます恋しくなった。

それがきっかけになったとも言えるけど
最後の最後と覚悟して、ケイにメールを送った。
『やっぱり会いたい。他の男なんていらない。
 これで最後にするからイヤだったらほっといて。』

昼に送ったメールに返事はなかった。
ほっとかれた、もう完全に終わったんだと思った。
何を言ってももうケイには届かないんだと。

仕事は休めず、無理やりテンションを上げてカラ元気。
その真面目な子も心配して店に来ていて、
申し訳なくて余計に頑張る。
2時閉店間際、そろそろお会計をまとめようとしていると
カウンターの下の携帯が鳴った。
息が詰まる。ケイ専用の音。
酔ってたし、勘違いかと思って確認したけど、やっぱりケイだ。
慌てて外に飛び出して電話を受ける。
「もしもし・・・」
「もしもし、じゃねえよ!」
震えて涙声になってる私を笑い飛ばすケイ。
「お客さん、いるの?」「いるよ」
「いいことじゃん!」「うん」
「何泣いてんだよ!いつもいつも!!」
「うん、ごめんなさい」
「お前はねー、深刻に考えすぎって言ってんだろ?
 泣くようなことじゃないよ、もっと気楽にできるでしょ」
「うん、泣かないよ。何でもいい。私は男友達でもいいの。
 でもケイがいないと困るの。ケイがいれば何にもいらないよ」
「男じゃないでしょ。何にもしてやれないけど」
「何かして欲しいなんて思ってない。いてくれればいいの」
「わかったから、泣くな!また会う時間作るから。
 今日は無理だけど、仕事が片付いたら連絡するから。
 まだ仕事でしょ。泣いてないで頑張りなさい、るかちゃん!」

以前とまったく変わらない調子で喝を入れられて
涙を拭いて店に戻った。
またケイに会える。本当にダメかと思ってた。
でもケイは連絡してきてくれた。次があるって言ってくれた。
ほんのわずかな期待が捨てられなくて、しがみついてたけど
もうこれで今まで泣いてたことなんてチャラだ。
そこがケイを好きなところ。
どんなに苦しくても、泣いても、帳消しにしてくれる何か。
みんなにはやめろって言われるかも。
でも私はこれでいい。
未来に何もなくても、今ケイがいることが大事。

早く会いたい。
でも焦らないようにしよう。
また繋がった、それだけに感謝して待っていられる。

簡単には・・・

2004年8月21日
人は死ねない。
少なくとも私は。今日そう思った。

出勤前、ダンナに会った。
私がいない間にコソコソ家に入るのをみつけて、
猛ダッシュで家に戻った。
会いたいなんてこれっぽっちも思わなかった。
ただ、私の家に勝手に出入りするのが許せなくて。
いるはずのない私がドアを開けたことに怯えきった顔で
「できれば会いたくなかった」と。

何も話すこともない。
こんなところで時間を潰してる場合じゃなく、
仕事に向かった。

ケイからも連絡はない。
ジュンはミホちゃんにも
「そのことに関しては話したくない。
 二人のことだからそっとしておこう」って言ってるらしい。
言えないってことは悪い結果だからでしょう。

飲んだ。バカみたいに飲んだ。
記憶をなくすまで、何も考えずに倒れるまで飲みたかった。
身体が支えられなくなったのは、ようやく閉店頃。
店を閉めて、やっと何も考えずに泣ける。
覚えてるのは途切れ途切れだけど、あんなに声を出して
泣いたのは久しぶりかも。

どうしてこんなに泣かなきゃいけないんだろう?
なんで毎日笑って暮らしていけないんだろう。
誰にも大事にしてもらえない。
好きな男に大事にされた記憶がない。
男の選び方がおかしいのか、私自身に欠陥があるのか。
生きてる価値もないじゃん。じゃあ死んだら楽。
ダンナのことも、経済的なことも、
子供のことも、ケイのことも、死んでしまえば楽になる。

泣きすぎて呼吸困難で朦朧としながらも
「痛いから」「怖いから」と
死そのものではなく、「死に方」を恐れてる。
弱すぎて、私は死ぬこともできずダラダラと生きていくしかない。
「死ぬ気になれば何でもできる」って言うけど
私にはその死ぬ勇気さえないんだよ。

ママに担がれてやっと家に帰った。
「ダンナに会ったこともショックだったけど、
 そんなのもうどうでもいい。
 ケイがいなくなるのだけが辛い」と言うとママは
「もう全部切りな!ケイはそういうずるい男なんだよ。
 あんたはもう1人にならなきゃだめだよ」って。
でもまだ好きなの。いつかは嫌いになれるの?
朝まで付いていようかとママは言ったけど、
崩れるように眠ったらしい。

まだ、眠れる。
私は自分で思うほど追い詰められてはいないんだ。
まだ、ごはんを食べて、眠って、のらくらと生きていける
余裕があるんだ。
不幸に酔ってるだけなのかな。

逆ギレですか

2004年8月19日
昨日の帰り際、ジュンと電話で話した。
泣いて泣いて、ちゃんと話せなかったけど。
「ああいう男だからしょうがないよ」ってジュンは言う。
しょうがない、しょうがない、でずっと我慢してきた。
好きだから何でも我慢する。でもそれは自分のことだけ。

全然眠れなくて、そのまま朝。
昼まで待ってメールした。怒りがおさまらなくて。
『黙ってればわかんないのに、昨日のは彼女に失礼です。
 私の誕生日でも、あんたは同じことをするよね。
 遊びは承知で、でも人として信用してたのに、
 店ごとバカにして楽しんでんの?
 そんなに店も私もダメなの?』
もちろん返事はない。

怯えたのか、怒ったのか。
多分「お前にそんなこと言われる筋合いはない」くらいの
勢いで無視してるんじゃないの?
言いたいことは山ほどあるよ。
今まで何度もしつこいくらい
「お前と俺は付き合ってるわけじゃないし。
 だから別れるって言葉は変だ」って言われてきた。
「なんでそんなにハマってんの?」ってジュンにも言われた。
遊びです。それは理解してます。
でも人と人が付き合ってる(付き合うって言葉しかないじゃん!)
以上、最低限のマナーとかルールがあるはず。
私はずっと本気で好きだと伝えてきたし、
迷惑をかけたくないとも言ってきた。
それを理解して、それなりの対応をしてくれてるんだと
思ってたのに。
私の気持ちを無駄にしないでいてくれると思ってたのに。

本当にさじを投げたのね、私に。
繋ぎ止める価値もなかったんだね、最初から。
わかってたから、プライドを捨てる努力をしたの。
でも女としての自分なんかどうでもよくても、
仕事と仲間は大事なんだよ。
それだけはわかって欲しい。

ひどいよね。

2004年8月18日
今日はお店の女の子の誕生日でした。

スタッフの誕生日は混んで当たり前。
なぜかそういう暗黙の了解があって、みんな必死。
本人はもちろんなんだけど、周りも売り上げ獲得のため
一丸となって営業に精を出す。
プレッシャーもものすごくて、私は去年の自分の誕生日前、
2週間で8キロ痩せた。
混んで当たり前の当日、混まないのはホステス失格みたいな
責任にかられて、何も食べられなかった。
プライベートでの友達でもあるその子に、そんな思いも
させたくなくて、自分の客を呼びまくる。
みんな点数稼ぎたいから来るんだけどね。

ケイにも一応連絡した。
自分の誕生日なら黙ってるところだけど、今日は別。
「俺には関係ない」と言われればそれまでだけど
ミホちゃんもジュンに頼んでるって言うし、
ジュンはケイが来ないと来れないって言うし。

来なくてもしょうがないと思った。
確かにケイはその子に何の義理もない。
ミホちゃんは「こんな時くらい助けてよ!」って
頼んでたみたいだけど、私はそこまでしたくなかった。

まだ仕事を始めて間もない子で、お客もたくさん付いては
いないんだけど、知ってる客からは可愛がられているから
それなりに盛況だった。一安心。
花束の数なんか、相当のもんだったよ。よくやった!

日付が変わって一段落したかなーという頃、ケイから着信が。
慌ててかけ直した。
「彼女にさー、おめでとうって言ってよ」
「どこにいるの?自分で言えばいいじゃん」
「番号知らないもん。今まで他で飲んでてさー。
 近くのラーメン屋まで来てるんだけど」
「そこまで来てて何で来れないの?
 ちょっとでもいいから顔出しなよ」
「だから、飲んじゃってお金全然ないし、無理だね!」
・・・失礼すぎる。
「もう、好きにすれば?どこででも飲めばいいじゃん!
 勝手にしてよ」
「何だよ、それ」
「本当にもういいよ。飲みたい所で飲んでください!!」
電話を途中で切ったのは私。

どこで飲んだっていい。それは本当。
ケイが稼いだ金で、自分の好きな場所で飲むのは勝手だ。
今日だって別に来なくたって仕方ない。
でも飲んでるなら飲んでるで、それを内緒にして欲しかった。
今日は私だけの問題じゃなかった。
ミホちゃんの必死さも、彼女の重責もわかってて、
ジュンを連れ回して他の店で飲んでることを
私たちにわざわざ言う必要はない。
多分、うちでかかる料金の何倍も払ってよそで飲んでるのを
敢えて私に電話して伝える必要はないじゃない?
今までうちの店に大金を落としてたなら別だけど、
ずっとここのところは私もカンパしてたし。

「安い女にされたんだ」と思った。
私にも、私の店にも金を使うつもりはない。
それどころか、たかろうとしてない?私に。
私はあんたを飲み代で買ってるの?

バカにされたとしか思えなかった。
私自身も、私の仕事も。
ケイのそばにいたくて努力を続けたことも、
ママと一緒に必死でここまで建て直したあの店も
すべてひっくるめてバカにされた。
私の努力は全部、笑いものにされる程度のものなの?

何を考えてるの、あんたは。
そんなに私はダメな女なの?

泣き。

2004年8月14日
ママの夏休みが終わった。
3日間だけだけど、神経性胃炎になった。
もうヘトヘト。
今日は2階でその慰労会。

ミホちゃんと、やっぱりケイ達の話になった。
ジュンとは別れず続けていくらしい。
「私、るかさんにずっと言いたいことがあって・・・
 大したことじゃないんですけど、気にしないで!!」
「何よ、それ」
「ケイさんが・・・結構前から私に、私の友達を
 紹介しろって言うんです。
 私は、るかさんがいるのにそんなことできないって
 断ってるんですけど」
また、ひゅーって血が引いた。息ができないかと思った。
「そうなんだ。やってあげたら?
 ケイがそうしたいんなら、私はとやかく言う権利もないし」
呆れて吐き捨てるつもりだったのに、言いながら涙が
ボロボロこぼれた。止まんない。

「私はケイの女じゃないし。してもらえないし」
どんなに頑張ってもだめ。
私じゃなくて、他の女が欲しいんだ。
つなぎ以下の存在なんだ、私。
少し幸せになりつつあった気持ちも途端にどん底。

どうしたらいいの、私は。
何をどうすればいいの。わからない。

急にダウン

2004年8月11日
酒が抜けて冷静になってみたら、やっぱり落ちたよ。

失礼でしょ、あまりにも。
私に電話するのは
「今日お金ないけど飲める?」って時だけなのに、
他の店でそんなに飲むとは。

キャバ嬢が好きか、そんなに。
そんなに若いのがいいなら、そのへんにしゃがんでるのを
持ち帰れよ。駅前にゴロゴロいるじゃん。

『私は安く酒を飲ませるだけの女か!バカ王子!!』
メールの返事もないです。

バカ王子

2004年8月10日
2時閉店。
明日からママが夏休みなので、店を預かるための
打ち合わせを真剣にしてた時。
「ラーメン食いに行くぞ!!」
照明もあげて片付け真っ最中の店内に飛び込んできた
酔っ払いのおっさん・・・
どこで飲んでたんだ!こんな時間まで!!

結局ラーメン屋へは行ったけど。
ケイの仕事仲間とお店の全員で。
「ジュンがミホちゃんちで今、別れ話をしてるんだよ。
 電話しようぜ〜」
ほっといてやれよ!何がしたいんだ、お前は。
で、本当にジュンに電話してるし。
携帯を奪い取って、ひっぱたいてやった。
どんなに止めても殴ってもダメで、笑ってるし。
「何でそんなに酔ってんのよ!」
「キャバクラで飲んでてさ〜。
 40分2000円って言われて、結局1人2万払ったの。
 こいつ払わないから全額俺持ち〜。
 いやー、久々に楽しかったね!」
怒りで血が逆流するかと思ったね。
手の先が一瞬で冷たくなったもん。
この前、うちの4400円の支払いができなくて、
私が半分以上払ったよね?
ここんとこ、自分でボトル入れてないよね?

もう、何発ひっぱたいたかわかんない。手が痛かった。
でも本人は笑ってるし。手に負えないよ。
バカすぎてこっちも笑えてきた。
それでも一応顔出しに来たわけだし・・・
だったら最初からうちで飲めよとも思うけど、
来たことだけは褒めてやる。

うちの王子様は本物のバカ男だ。

頑張ってるね〜

2004年8月9日
さっきまでケイがここにいました。
自分で持ってきたビールの缶がテーブルの上にあります。

昨日も中途半端なところでメールが終わってて、
「メールは嫌い」と言ってたのを気にしつつも
何か入れとかなきゃと。
昨日今日は2連休で、何もすることもないし。
電話するくらいの時間が取れないかなーと、少し期待。

『連休でヒマだよ』って送ったら
『俺は欲求不満』・・・意味がわかりません。
『寝てないからHしたいんですよ』
・・・睡眠不足はたまるっていうからねー。
『いつでもご用命ください』って返した。
これはケイなりに誘ってんだろうと思って。
まったく、まわりくどいんだよね。何するにも。
『今日は時間ないから、チイん家しかないよ。
 じゃあ、これからちょっと行く』

ぎゃー!助けて!
よくわかんないけど、近場にいるんでしょ?
かろうじて今日は化粧してるけど、メタメタですよ。
家も自分も。しかも生理だし。

本当に10分くらいで来やがった。
缶ビール片手に。
「今日は飲まないつもりだったのになー」
じゃあ飲むなよ!
あまりにも眠い眠いと言うので、気の毒になっちゃって
「起こしてあげるから少し寝れば? 仕事何時から?」
「知らない〜」もうソファーベッドに横になってるし。
行かなきゃまずいでしょ!!
「今日、葬儀関係のテレビもあって、それも見なきゃ〜」
それも仕事じゃんか。白目むいて寝てる場合じゃない。
でも、2時間もいられないのにここに来たのは
ただヤリたいだけじゃないんでしょ?
かなり、私に気を遣って頑張ってるよね。
なんか急に必死でちょっとかわいい。

しばらくゴロゴロしてたら、やっぱりそういうことになって。
「生理なんです!」「嘘つけ!」の言い争い。
嘘ついてどうすんだよ・・・
「嘘だろ!見せろ!」イヤだよ!!
でも結局負けました。

ケイのエッチはやらしくない。
何で笑いながらしてんだろう、私たち。
私は照れくさくて笑ってるんだけど。
恥ずかしくて顔も見れない。あんなに見たかったのに。
「声出せなくてつらいんでしょー。
 じゃあ次回はちゃんと声出せる所でね」
お願いしますよ、本当に。

身体だけって言えばそれまでだ。
誰かに話したら「何それ!」って怒るかもしれない。
終わったらさっさと帰っちゃうケイのこと。
でも、今日は時間制限が最初からあったし、
私もわかってて、ケイもそのギリギリの時間で
ここまで来てくれた。
その後の仕事がしんどいのをわかってて
私に時間をさいてくれたんだから、それだけでいいの。

「これで充実した連休になったでしょ?」
十分です。おなかいっぱい。

あらら?

2004年8月8日
朝10時半にメール。
『寝てますか?』
それで起きた。朝までミーティングしてたから。
『起きたよ』って返してからは放置。
何だよ、そりゃ。

夕方『朝っぱらからどうしたの?』って訊いてみた。
『ヒマだったからね』
どうした?急に。
頑張ろうって思ったわけ?
今までどんなにヒマでも連絡よこさなかった人が。

もっと頑張れ〜。

昨日の話で。

2004年8月7日
店でコソコソ何を喋ったんだっけな。

ミホちゃん達の話もした。
ジュンは「俺を遊びにしないといけないから、
他に本命の彼氏を作るくらいでいいんだよ。
最初から遊びの枠なんだから仕方ない」って。
あっさりさっぱりしてる。
それはそれでいいと思う。
本気になっちゃったミホちゃんの気持ちもわかるけど
そういう約束で付き合い始めたんだから仕方ない。

ケイの発言。
「俺はイヤなんだよ。他に男がいるのは」
私は最初からダンナがいましたけどね。
あ、仕事上最初は独身だって嘘ついてたけど、私。
「自分は嫁がいてもオンナには自分だけじゃないとダメ?
 何様なんだ、お前は!」
「いやー、でもイヤなの」
私は今まで頑張って
「あなただけじゃないから、心配しないで」っていう
態度をしてきたというのに。
怯えられたら困るからわざわざダンナも愛してるよ、と
アピールしてきたのに。
ベタボレです!って言っちゃってよかったんですか・・・

ケイは触る。
なでたり、やさしいとかやらしいのじゃなくて
わき腹をくすぐったりとか、頭を叩いたりとか。
周りから見てたら、かなりのスキンシップぶりかも。
それを例の客に見られてた。
今日も来店して、とにかくやきもちを妬いてる。
昨日ケイが歌った歌を歌い(でも下手)
ずっと「昨日のアイツよりよかった?」とか言ってる。
「何をあんたは張り合ってんの?」
「だって〜。すごい仲良さそうだったからさ。
 ずっと待ってたのに戻って来ないし〜」
だって大好きなんだもん。仲良くて当たり前。

ママ彼への嫉妬はどうした?
急に矛先がケイに変わって、更にキリキリしてる。
やっとわかったか。あれが私の本命だよ。
でもどう頑張ったって、私が嫌がることばっかりして
精神科通いまでさせたあんたを好きになるはずがない。

ケイのことでいっぱいいっぱいなんだから
これ以上悩みを増やさないでよ。

完敗ですわ。

2004年8月6日
煙に巻かれてます。

『電話しましたか?』ってメールが。しましたとも。
もう何がなんだかわからなくて、
『電話しない方がいいならしないけど』って返した。
『忙しいのと落ち込んでるので、乗り切れない』
乗るとか乗らないとかの問題か?
『私がいない方が気が楽でしょう?』
『そういう方がイヤなんですけど』
・・・ケイワールド。意味不明。

『ただ忙しいだけなら、好きだから待てるよ。
 でも普通の女は嫌われてるって思うよ』
『本当に落ちてて乗れないです。
 詳細はマネージャーのジュン君に聞いてください』
『ジュンから聞いてもしょうがないよ!』 

ジュンに聞いても仕方ない。
私はケイ本人の口から本当の気持ちを聞きたいんだよ。
普通は「乗り切れない」イコール「別れたい」だって
考えるよね。
もう私がいなくてもいいってことなんだって。

終わったなって思ったの。
自分で突っ込んじゃいけないところをつっついて
最後の糸を切ってしまった。

電話が来たのは0時。
「混んでるの?」
「ヒマだけど、関係ないでしょう?」
「ヒマなんだ、ヤバイね!1時間だけ行こうかな。
 でももう12時じゃん!タクシー代もないしね〜」
「じゃあ、帰れば?用はないでしょ?」
「なんだよ、お前は!」
「それはこっちの台詞だよ!何がしたいのよ?」
「待ってろ!今行くから!!」
喧嘩ですよ。

本当に来た。顔見たの1ヶ月ぶり。
例の客を「ごめんね、1時間で帰るって言うから
速攻帰して戻ってくるからね」となだめ(鬼)
ケイに付いた。

客が耳をそばだててるのがわかるので、
おおっぴらに喧嘩もできないし、表面上はバカっぽく
騒いでいるようで、実は深刻な話。
わざと周りに聞こえる様に、
くだらない話のボリュームを上げつつ
その隙間でコソコソと。

「ほっといて欲しいってことなの?
 そのほっとくのが今だけなのか、永遠になのか
 はっきりしてよ」
「この時期は毎年こうなんだよ。
 秋になれば復活するんだけど」
「だから、私は待てばいいの?
 需要があればいつまでだって待つし、何だってするよ。
 あんたが私をいらないなら待っても仕方ないでしょ?」
明確な答えはやっぱり出てこない。
店じゃちゃんとした話はできない。

結局閉店ギリギリまでいて、外まで送った。
やっと二人きり。
酔ってるふりして抱きついた。
みっともなくても、何でもいいと思った。
「店を出た途端に弱るなよ!」
弱いのよ、元々。
無駄な男を切り捨てられないくらい。

「仕事が終わったらな。待ってろ」
初めて、ちゃんと抱きしめられてキスされた。
弱い上にバカだ。
作戦でもなんでも、それだけで嬉しくて許してしまう。

嫌いになれるのはいつでしょう?

弱いというよりは

2004年8月4日
もう、バカでしょ。私。

電話しちゃった。
でも出なかった。
「忙しかったから」とか思っちゃダメ。
多分ヒマでヒマでたまらなくても、
ケイはもう私の電話には出ない。
そう思わなくちゃダメ。
期待したらダメ。

マメじゃない。大事にしてくれるわけじゃない。
2番目どころか、選択肢の中にも入れてもらえない。
好きだって、ちゃんと言われたこともない。
無理なんだよ、最初から。

浮気だって遊びだって、少しでも好意がなくちゃ。
「気に入ってる」くらいのレベルでいいから、
相手の頭にインプットされてなければ続くはずもない。

さらっと適当なセフレの態度を貫き通せば
もっと一緒にいられたかもしれないのに、
好きになりすぎて、コントロールできなかった。
必死で頑張ればよかった。

何年オンナやってんだ、私。

あさはかだ〜

2004年8月3日
もう電話なんてしないと決めた。はず。

私が連絡しなければ終わる、そんなレベルの話でしょう?
ケイには私がいてもいなくてもいい。
それはわかってたことだけど、簡単すぎやしないか。

文句も言いたいよ。
遊びなら遊びでかまわないけど、バカにされてまで付き合って
もらうなんて憤慨だ、とか。
それでもいいからそばにいて欲しかった、とか。

ケイがそれでいいなら、私はすべてを理解して
「遊ばれてるんだな。でも私もそれでメリットがあるから」
って割り切ってるのをアピールしつつ続けたかったよ。

やばい。腹立たしさを寂しさが超えちゃいそう。
なんで嫌いになれないのかな。
まだ何にしがみついてるんだろう。

真相がわかんないから?
ジュンの言ってることはいつでも辛らつで、
ケイの本音を聞いたわけじゃないから、期待してんの?

本当のことを言え!
それだけのために私は決意もむなしく
電話してしまうかもしれない。
情けない。

お父さん

2004年7月31日
突然お父さん登場〜。
浴衣の時は確実に来るね。
うなじのにおいでも嗅ぎ取ってるんだろうか?

何でだかお葬式の話になって。
ああ、「最近は具合どうなの?」って訊かれたとこからだ。
「子供がいるからまだ死ねないね」とか答えて。
そしたら
「るかちゃんが死んだら俺かケイがいるから!」って。
お葬式をあげてくれるんですね・・・・
「きれいにお風呂に入れて身体を清めてね、お化粧して。
 それはケイにやらせるから大丈夫!」
大丈夫じゃないっすよ・・・

怒ってますが。

2004年7月30日
ジュンと電話した。
ミホちゃんのことがメインだけど。
相当疲れてるらしい、ジュンが。

私はなるべくケイの話はしないようにしてたけど
ジュンはやっぱりそのことに触れてくる。
最近は仕事が爆発的に忙しくて毎日一緒にいたこと、
その仕事の合間にも現地のスナックで飲んでたこと。
「どうしてああも毎日毎日飲みたいのかな?」
・・・それは私も不思議です。
でもうちの店にはもう1ヶ月来ていない。

一応この前の電話の件を訊いてみた。
「何か言ってた?めんどくさがってたでしょ?」
「いや、何も言ってないよ。姉さんから電話が来るとさ〜
 『あ、チイから電話だ!』って、教えてはくれるけど」
「そんなこと言うんだ・・・」
「そんで『出ないでおこう〜』とか言うからさ。
 『普段出れないんだから出なさいよ!』って」
固まりました。やっぱそんなところで笑い者にされてた。

「電話、かかってくるの?それでも」
「来ないよ。私がかけた後にかけ直してはくるけど」
「あー、普通はしないんだ。メールの返事もしてないんでしょ」
「あんまりないね。だから面倒だったら出なきゃいいし
 かけ直さなきゃいいのにって思うんだけど。
 律儀にかけて来るんだよ、あいつは。
 そこがわかんないのね」
電話にも出ない。メールの返事も出さない。
それをお互い自慢しあってるの?あんたらは。

激しくバカにされてるような気がして逆上してしまい、
もうやめようかな、バカバカしい、と言ってみた。
「でもケイさん、別れる時女々しいよ〜。
 往生際が悪いから、大変だよ」
「そうなんだ。でもそれはよっぽどいい女だったんじゃないの?
 私ではそうならないって自信持って言えるよ。
 すっきりあっさり別れて、本人も満足なんじゃない?」

ジュンの前でかっこつけたい気持ちもわかる。
男同士の見栄で、私たちで軽く遊んでるんだと
言い合いたい気持ちもわかる。
でも、だったらもっとうまくやれ!
あんた達は外に女を作る器じゃない。

「そんなんでも好きなんでしょ?姉さん、困ったね」
「好きだねえ。なんでか全然わからなくなったけど。
 でも好きだね。私は多分どっかおかしいよ」
これだけ愛想が尽きる要素がたんまりあっても
それでもまだ好き。無駄の一言に尽きる。

あれからもちろん連絡はない。
忙しいのはわかってる。
でもこっちからしない限りは何もしてこないだろう。
頭にきてるのは確かなの。だから自分からは連絡しない。
それで終わってしまっても仕方ないのかもしれない。

好きでいること。
何の見返りもないのに、そこから離れられないのはどうして?

性格暗すぎ。

2004年7月28日
今日は私が同伴出勤だったので、本来休みのはずの
ミホちゃんに早めに出てもらった。

昨日の帰りにミホちゃんが
「るかさん、明日ケイさん飲みに来るかな?」
「なんで?全然そんな話聞いてないよ」
「明日、ジュンちゃんがうちに泊まりに来るんですけど
 私が帰るまで時間潰さないといけないから・・・」
「うーん、でもケイは来ないと思うよ?」

そう、ケイは来ないと思う。
最近もうこの店には来ないような気がしてきた。
私に会うのが面倒で。
私にお金を使うのがばかばかしくて。
飲む場所なんて他にいくらでもある。

「ジュンちゃんが、姉さん大変そうだねって言ってました。
 何かあったんですか?」
「ああ、離婚すんの、私。ケイから聞いたんだね」
「うそ!ケイさん何て言ってました?」
「なんか頑張れ〜ってサラッと言われて終わり。
 ゆっくり話もしてないよ」

でも、ケイはあの時そばにいたジュンに話の内容を伝えた。
どういう風に喋ったんだろう。
「大丈夫かな」でも「大変だな」でもないと思う。
多分「そんな面倒な話、俺にするなよ」だろう。
この頃は会えない寂しさと日々の辛さに負けまくってて
何をどうしても前向きな考えなんて浮かんでこない。
ケイに対しては全部自信のない、情けない女だ。

好き、っていう気持ちが大きすぎる。
大きな気持ちでのんびり構えてなんていられない。
なにもかもが不安で、弱気になってしまう。
ケイの反応の一つ一つにマイナスの要素をこじつける。
もういやだ、やめたい、こんなの。

会いたい。会ってバカみたいに笑いたい。
それよりも、会わなくても平気になりたい。

結局、今日ジュンはミホちゃんが出勤だったので
来なかったらしい。
ごめんね。

指輪

2004年7月26日
ダンナからもらった指輪を全部外した。
そんな高価なものは一つもない。貧乏だけに。
でもそれでも全部お気に入りだった。
それがないと身体のバランスが悪いくらい
私の一部だったモノたち。

それらを全部封印して。
やっぱりちょっと寂しかった。
見た目にも気持ちの上でも。
「指輪なんて自分で買えばいいじゃん」って
思ったら少しは楽になったけど。

昔から指輪に思い入れがありすぎた。
どんなに安物でもいいから、彼氏に買ってもらいたかった。
ダンナはマメに買ってくれる人ではあったけど、
よくよく考えたら、婚約指輪も結婚指輪も
私の貯金で買ったんだっけな・・・
結婚してから誕生日に買ってもらったのも、
家の金で買ったっけ。
あー、くだらないことばっかり思い出すよ。

ケイには何もおねだりしたことなんてありません。
食事に行っておごっておごられて、トントンくらいなのに
「指輪買って〜」なんて言うわけない。
でも、ミホちゃんがジュンに「バッグ買ってよ」って
言ってて、「おじさん、買ってあげなさいよ!」って
からかってる時、ケイが
「お金持ってる時には買ってあげないとね!
 俺はあっても買わないけどね」って言って、
実は密かにショック受けてたりして。

変なところで私は少女趣味。情けない。

嫌いな客からは、何度も「指輪を買ってあげたいな〜」と
言われてる。でもヤダ。いらん。
好きな人からのものじゃないと意味ないし。
だから私はケイのくれたパチンコ屋のライターを
大事に大事に持っている。

今日の仕事帰り、店の近くで夜中までダラダラしてる
露店でシルバーの指輪を買った。
可愛かったし、ぴったりだったから即決。
モノの割に高いなーと思った。
多分こっちが酔ってるからふっかけられてて、
値切れば結構下がったんだろうけど、もうどうでもよかった。
自分で1人で頑張る証。
誰にも頼らず生きていく決意の形。
高い安いじゃなくて、今すぐ私を支えてくれる
何かが欲しかったんだ。
まあ、シルバーだから今日の給料で買える程度だけど。
それでいい。
誰かに何かを貢いでもらう必要もない。

私は私の力でやって行ける。

そっけないけど。

2004年7月25日
話したいことがあるんだよとメールしておいたら
夜になって電話がかかってきた。

なかなか切り出せない。
また朝から嫌な目にあって、凹んでたのもあるし
電話に出た途端泣き出しちゃったし。
やっぱ泣いた・・・
泣いたらダメだとはわかってるんだけど。
強い女でいないといけないと思ってるんだけど。

一応「何してるの?」って聞いたら
「これからジュンとメシ食いに行くところ」って。
ジュンも一緒だとゆっくり話せないけど
せっかく電話をくれたんだから、曖昧なことを言っても
仕方ないし、やっとの思いで呼吸を整えて本題に入る。
「離婚することにしたよ」
一瞬黙るケイ。
「どうしたの、突然」
「そうならないように頑張ってきたけど、無理っぽいから。
 彼の病気は多分一生治らないってわかったの」
「何の病気だっけ?」
「うん、精神病。もう言ってることがおかしいから」
「そうか・・・・」
「このままだと、子供も取られちゃう。
 何とか子供だけは引き取らないといけないしね。
 頑張って1人で生きて行くよ」
「修復はもう無理だろ。子供は引き取れるよ。
 裁判すれば大丈夫だから、頑張りなさい」

とにかく「頑張りなさい!」と言われるだけで
長くも深くも話せなかった。
私は1人で寂しくてずっと声を聞いていたかったけど。
ジュンがいるから?
私が泣いてるから?
話の内容が重たすぎた?

寂しさの上乗せをするだけみたいな電話だったな。

じゃあ、何で電話をかけてきたの?
最初から面倒だと思ってるなら、放っておけばいいのに。

すれ違い

2004年7月24日
夕方、かなりの覚悟で電話してみた。
声を聞いたら泣くかもしれない。
逆に強がってまたかわいくない態度を取ってしまうかも。
ケイと繋がった時に自分がどうなるか見当もつかなくて
ケイが何を言うかよりも怖かった。

でも出なくて。よくあること。
仕事してれば当たり前。
邪魔するとイヤだから、5回以上コールしないし。

そのまま仕事に出て、1組目の客を見送る時に
着信があった。
でもお見送りの最中に電話を受けるのは無理。
かけ直せたのはしばらく経ってからで、
今度はあちらの都合が悪い様子・・・・

結局そのまま今日も話はできなかったけど
ケイが私に電話をしてくれたことが嬉しい。
ほったらかされていたわけじゃなかった。
まだ、私に連絡をする気持ちはあるんだ。
もしかしたら別れるって言われるのかもしれないけど。
でも、まだ終わってない。
完全に終わってしまったわけじゃない。

どっちなのか?

2004年7月23日
自分の考え方が変わったことで、かなり楽にはなれた。
今までのしかかってたものを切り捨てられて
開放感さえ感じるくらい。

でも不安はまだまだあって。
ちゃんと準備はできるだろうか。
自分1人で9年間の結婚生活をリセットできるのか。
先の生活自体には怖さはないけれど。
何年も私の力だけで生活を支えてきたのだから
何も変わらない。変わるのは看病からの開放だけ。
ただ、うまくやらないと子供を取られてしまう。
絶対に失敗は許されない。

ケイにも話を聞いて欲しい。
『離婚する』って言ったら驚くかもしれない。
お互い様の関係じゃなくなってしまうから。
でも私の判断が間違っていないかどうか、
一緒に考えてもらいたい。

でもあれ以来連絡は取れなくて。
最後があまりにも悲壮なメールだったから
面倒くさくなってしまったかも。
これからのために、ケイと離れることも考えてはいるけれど
終わりにするならするで、それをはっきりさせたいの。
自然消滅にだけはしないで。
最後がどんなひどい言葉でもいい。
断ち切れないでずっとひきずるよりは、
「はい、ここまで」と明確にわかった方がいい。

お願い。
私は頼っていいのか、いけないのか。
それをわからせて。

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